ある楽器屋さんのお話

私がこのBlogの名前にもあるトロンボーンを購入したのは1995年のこと。
今と違い円高ドル安の時代で、特に1995年は最高で1ドル=70円台という為替レートでした。


1995年の夏に、楽器の購入を考えていた私は、トロンボーンの先輩にパイパース(管楽器情報誌)に気になる楽器屋さんの広告が載っていることを教えてもらい、即そのパイパースを借りてその楽器屋さんのプライスリストを取り寄せました。
その楽器屋さんの値段はなんとドル表示。
電話やFAXで注文すると、その日の為替レートで価格が決まり、楽器屋さんが輸入の手続きをとる仕組みで、楽器の値段のほかに送料と諸費用代として5万円ほどかかりました。
それでも私の記憶によると、BACH42Bが1950ドル、BACH42T(セイヤーバルブ)で3360ドルだったので、当時の為替レートで計算すると、メーカー希望小売価格から3割引したくらいの価格。
さらに楽器のメーカーも、BACH、エドワーズ、グラッスル、レッチェなど様々で、各メーカーフルラインナップのほか、本国のカタログに載っているような豊富なオプションまでそろっていました。
BACH42Tベースにスターリングシルバープラスベルで、マウスパイプ着脱式で、チューニングスライドはゴールドブラスで注文してみるかとも考えましたが、結局はハズレが怖かったので、きちんと試奏できるお店で3本の中から選んで買いました。


今はアメリカの楽器もドル高、ヨーロッパの楽器はユーロ高の影響で、当時と比べればかなり高いのですが、非常に魅力的な楽器屋さんのお話でした。