クラウドバーストのお話

「ゴースト・トレイン」などでおなじみのエリック・ウィテカー(1970-)が、自身が作曲した合唱曲を吹奏楽に編曲した作品。
合唱曲の名残りは冒頭から。
♪ラ・ジュビア〜という歌詞のボーカルで始まります。
数回繰り返されるボーカルは、何パートものボーカルが途中で1度と長2度下がるパートにさらに分かれてトーンクラスターの響きを構成しますが、管楽器奏者のボーカルに任されているのが少しもったいない気がします。
合唱隊がいれば別ですが。
クラウドバースト」は訳すと「突然の豪雨」。
曲中のクライマックスでクレッシェンドとフォルテで表現されるのはもちろんですが、豪雨の後のしとしと雨をランダムな指のスナップで表現しているのも面白いです。
演奏者のみならず会場の聴衆にも指のスナップをお願いすると、ホール全体でどんな響きになるのかとても興味のある曲です。