交響曲第3番「サーカス・マキシマス」のお話

管弦楽や映画音楽で著名なジョン・コリリアーノ(1938-)が初めて吹奏楽のために作った作品。
一般的な吹奏楽編成のステージバンドのほかに、11本のトランペットをはじめとするサラウンドバンド、さらに小編成のマーチングバンドで演奏される大編成の吹奏楽曲。
トランペットの容赦ないロングトーンのファンファーレに始まる冒頭部。
テレビのリモコンでチャンネルが切り替わるかのように、さまざまな曲が演奏されては別な曲に遮られる中間部。
穏やかな旋律がトランペットのロングトーンに引き継がれ、ショットガンの銃声で突然幕を下ろすフィナーレ。
序曲「1812年」の演奏で大砲が使われるのはよく聞く話ですが、ショットガンが、果たして日本のホールでの演奏に使えるのかついては、
劇場など不特定多数が利用する場所での発射の禁止(銃砲刀剣類所持等取締法第3条の13より抜粋)
がある一方で
演劇、舞踊の公演での銃の所持の許可(銃砲刀剣類所持等取締法第4条第1項8号より抜粋)
があり、法律学者の意見をお聞きしてみたいところです。
使えたとしても、昨年12月の佐世保の銃乱射事件が記憶に新しい昨今、聴衆の感情に配慮する必要がありそうですが。